木のおもちゃコラム
ヒノキの樹液(ヤニ)ってすごい
当店では無塗装の天然ひのきを使った製品を取り扱っております。
非常に香り高く、癒し効果たっぷりのヒノキ材ですが、写真のようにひのき特有の樹脂であるヤニが出ることがあります。
温度や湿度の上昇に伴って、木の中で固まっていた樹脂が溶け出し、木の表面に表れます。
個体差もありますが、ヤニが出るということは抗菌成分である「ヒノキチオール」をたっぷり含んでいる証です。
▼「ヒノキチオール」には、様々な効能が存在します。
・香り: ヒノキチオールには、ひのきの特有の爽やかな香りで、多くの人にとってリラックス効果があり、風呂やアロマテラピーなどで使用されることもあります。
・抗菌・抗カビ効果: ヒノキチオールは、強力な抗菌作用を持っています。これにより、ひのきの木材やひのき製品には抗菌・抗カビ効果があり、湿度の高い環境や水回りの製品として好まれます。
・抗酸化作用: ヒノキチオールは、抗酸化物質としても知られています。これは、体内の酸化ストレスから細胞を保護し、健康をサポートする役割を果たします。
綺麗な木目にヤニが表出すると色が変わり、見た目には美しいとは言えないかもしれません。
ですが、「ヤニが出る=良い木材」であるという証拠です。
人体に害はありませんのでご安心してお使い頂けます。
ベタつきや見た目が気になる場合は、無水エタノールを含ませた布で、気になる箇所を拭き取るとだいぶ綺麗にはなります。
拭き取った後は、直射日光の当たらない場所で自然乾燥させてください。
また、無水エタノールは、乾燥していればお子さまが舐めても問題ありません。
ですが、拭き取ると香り成分も落ちるので、香りを楽しみたい場合は拭き取らず、自然そのままの状態でお楽しみ頂ければと思います。